ミシンで描くアート
 
 

「私の作品」

下の写真は2021年に制作した作品です。
発色部に使った糸色は、およそ40~50です。
例えば、同じ赤色に見えても
実は複数の糸を重ねていたりします。
そうすることで、微妙な色合いを出したり
柔らかいグラデーションを付けたりできるのです。


 

「プロセス」

制作のプロセスを紹介しましょう。
下の動画を見ていただくと、刺しゅう枠をずらしながら、 ブロックごとに仕上げている様子がわかると思います。

ただ、枠の位置決めについては慎重さを伴います。 これを誤ると作品が台無しになってしましますからね。

そのほか、糸のテンションによる布の縮みも大きな注意点です。 これは刺しゅうでは不可避な現象ですので、ズレを吸収するための様々なデザイン上の工夫を要するのです。


 

せいぞう・石根の作品集

 

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「糸」

さて、ここで「糸」についてお話します。

パソコンでフルカラーといえば1677万色ですよね。
糸も同じ数だけ用意する、、、ということは現実的ではありません。  それでも必要に応じて買い足してきて、今では200色ほどになりました。   (下の写真)

だけど実を言うと、近年 使用する糸の色は少し減ってきました。 どうしてだと思いますか?

答えは「重ね縫い」のテクニックです。
異なる色を重ね合わせることで、微妙な色合いを出せるようになってきたのです。

一言に「重ね縫い」といっても、そこには3つの変数が存在していて、 この変数を変えていくことで微妙な色合いや、グラデーション、光沢などを調整できるようになってきたのです。
まだまだ修行中。 多分、深すぎて一生マスターすることは無いと思っています。

(1) 色:文字通り糸の色。
(2) 密度:4本/mm を基本として、粗密を調整する
(3) 角度:例えば赤を45°で縫い、黄色を80°で重ねる



「創作」

ここまで、ミシンを使った作り方を紹介して来ましたが、最後に最も重要なプロセスについて説明します。   

当然ですが、この良し悪しが作品のそれを大きく左右します。
ひとつの作品を仕上げるための時間の内、半分以上がこのプロセスになります。

創作に使っているのは、Illustratorを主とした Adobe社の各種アプリケーションです。


 
 

「作品」

私の作品は、ギャラリーのページで見ることが出来ます。
よろしければ、下のリンクからどうぞ。

 

せいぞう・石根の作品集

 

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「個展」

「ミシンで描くアート」を手掛けてから四年余りになります。
その間50点ほど制作致しました。
作品がまとまってくる度に、江戸川区内の公共施設を中心に個展を開いて参りました。 江戸川区民であれば、会場費の割引を受けられるので、たいへん助かっています。



「ラジオ」

江戸川区といえば、もう一つうれしい体験が有りました。
2020年に地元FM局の「エフエムえどがわ」に出演させて頂きました。   MCの市川洋子さんと、楽しい30分間を過ごさせて頂きました



「Award」

2021/12/5 「えどがわBOXART展」においてアートボックスの賞を頂きました。
このイベントは、江戸川区総合文化センターが東京芸大の日比野克彦氏(写真:左)とコラボして 開催されたボックスアートの創作企画でした。
エントリー作品は 皆すごい発想力で、たいへん刺激を受けました。